無痛分娩やってみた

※これから無痛分娩をされる方に対して怖がらせる意図はありませんが、痛かったことも正直に書くのでちょっとビビってしまう可能性もあります。それも含めて事前に知ってイメトレしておきたいという方だけお読みください！

無痛分娩の前日入院が始まったので、誰かのためになるかもしれないレポを極力リアルタイムで発信しようと思います。しばらくツイート増えますが何卒です。#無痛分娩レポ

— たなか (@x829xx) November 26, 2020

こちらの記事には当時のリアルタイムツイートに詳細を加える形でまとめていきます！長くなるので、簡潔にイメトレしたい方は元のツイートもツリーにまとまっているのでそちらをご覧ください。

前日処置

激痛のラミナリア

病院着いてまずPCR/抗原/抗体検査。自費で2万円。その後、子宮口を広げるためのラミナリア(海藻で出来たスティック)を挿入。これがもう本当に痛かった。明日の朝これを抜いてバルーンに入れ替えるそう。#無痛分娩レポ

— たなか (@x829xx) November 26, 2020

まず、
前日処置のラミナリア挿入が本当に痛かった！！！
今までの人生で一番痛かった…

（参考までに、それまでの人生で一番痛かったのは13歳の時に膝に溜まった血をぶっとい注射器で抜いた時）

事前の説明で「これを入れます」と実物を見せて説明してもらってて、その時は（へ〜直径1cmもないし全然細いじゃん。これは余裕そうだな）と全然覚悟してなかった。

ラミナリアのWikipediaはこちら

覚悟してなかったのもあるし、緊張とか恐怖で内診台で体に力が入ってしまってたのも余計痛かった原因だという自覚がある。どうにかリラックスして挑むべきだった。

ただこれに関しては、激痛だったのは10秒もなかったと思う。

処置が終わってしまえば、体内に入っている感覚も一切なくて余裕だった。

とはいえ、想定外の痛みでかなりHPとメンタルを持っていかれた。
内診台を降りて、小さい声で一言「HPが…」としか言えなかった。

背中にチューブ

その後すぐに背中に麻酔の準備でチューブを入れる処置。手術台で横になり、背中を出して消毒し、まず軽く麻酔。これは全然痛くなかった。その後、細い何かが背骨の間にググっと入ってくる感じ。これも違和感はあるけれど黙って耐えられる程度だった#無痛分娩レポ

— たなか (@x829xx) November 26, 2020

その足で今後はオペ室へGO。
背中にチューブ？針？を入れる処置は、事前にいろんな人の出産レポで読んでいた通り大したことはなかった。

手術台の上で横向きに寝て背中を丸めてじっとするだけ。表面にチクっと麻酔をして、それが効いてからメインの処置を行うから痛くはない。これはビビらなくて大丈夫。

その後は嫌な圧迫感というか違和感というかは残った。でも仰向けで寝られる程度なので問題なし。

いざ出産当日

4:30くらいに起きちゃった。でも思ってたよりちゃんと寝られた感じがする。ラミナリア挿入から12時間経つから膨らんでるんだろうけど全く感覚なし。ぎゅーっとお腹張る時に生理痛くらいの軽い痛さが伴うようになってきた#無痛分娩レポ

— たなか (@x829xx) November 26, 2020

翌朝、子宮口を柔らかくする薬？を6時7時8時の3回内服。
この後8時半から当日の処置が始まって、麻酔が効くまでの2時間半めちゃくちゃしんどい時間を迎える。

まずラミナリア外す処置。これは「いった〜〜〜」と声出るくらいは痛かった。でもその後のバルーンが覚悟してた10倍くらい痛かった。入れる瞬間だけ痛いのかと思ってたら入れた後ずーーーーーーっと信じられないくらいの痛み。動けなくてすぐ内診台から降りられなかった#無痛分娩レポ

— たなか (@x829xx) November 27, 2020

この日までの妊娠期間、どんな処置にも黙って耐えて、逆に内診台に乗った途端極端に口数が少なくなるから「大丈夫ですか？」とよく聞かれていた私でもさすがに声が出た。

ラミナリア抜くのもバルーン入れるのも超痛かった！！！！！

特にバルーン。お前のことは一生忘れない。
前日の夕方、13年ぶりに更新したばかりの”人生最大の痛みNo.1”をたった数時間で早速記録更新。

なにがやばいって、入れた瞬間から激痛がず〜っと続く。知らなかった。

もうこの時点からしばらく目が開けられない。爆裂に痛いお腹を抱えながらなんとか歩いて内診室出て、顔歪めながら少しずつ分娩室へ。この時に待合室で診察の順番待ってた妊婦さん達の前を通ったので、多分ビビらせてしまって申し訳なかった#無痛分娩レポ

— たなか (@x829xx) November 27, 2020

人間、一線を超えた痛みを感じている時には目が開かないことを知った。

分娩台に乗ってから内診で子宮口の開き具合を見てもらいつつ、点滴で陣痛促進剤の投与。麻酔なしの状態で促進剤入れてるので、ゴリゴリに痛い。

痛くない時間はなくて、めっちゃ痛いがデフォルトでそこに3分間隔で＋αの痛みが来る感じ。ひたすら長くゆっくり深呼吸。

病院によって麻酔の入れ方が違うようで、
・自分のタイミングで手元のボタンで入れる
・麻酔科の先生が入れる
というパターンがあるみたい。私は後者だった。

〜1時間後〜

全然…
先生来ない…

外来の患者さんを捌きながらこちらの対応もしてくれる感じだったらしく、すぐに来てくれるのかと思っていた私は結構絶望した。

途中で「ちょっと打診してきます！」と行ってくれた助産師さんに内心感謝しまくりだった。

この時間が本当に地獄だった。本当に本当に痛い。お腹もだけど腰も割れそうな痛み。旦那とはLINEビデオ通話繋いでるけど、まともに喋れない。助産師さんとの会話もひそひそ声しか出ない感じ。相変わらず目も開けられずひたすらどこかのゴールデンレトリバーに思いを馳せる#無痛分娩レポ

— たなか (@x829xx) November 27, 2020

やっと麻酔が入る

たった1時間が本当に長く感じられた。
そして11時頃ようやく先生がきて、背中から麻酔投与。
冷たい水がサーっと流れる感覚。

注入後5分くらいで、痛くない！！！モニター見るとかなり痛いはずの数値なのに全く痛くない。ゼロ。なにこれ最高！！！自分取り戻した。まず目が開けられたので意識はっきりした。全く痛くないので普通に旦那とも喋れるしiPhone触ってられる。これは完全に山場越えた感#無痛分娩レポ

— たなか (@x829xx) November 27, 2020

麻酔最高！！！！！と思った。10万課金の価値ありすぎる。

お腹や腰の痛みがなくなるのももちろんだけど、
内診の感覚が一切なくなったのも最高だった。生まれるまで何度も指を入れて痛いことをされるわけだけど、麻酔なしだったらあの不快感耐えられなかったと思う。

麻酔が効くと、痛みが弱まるというより私の場合はゼロになった。助産師さんもどっか行って、シンプルに暇になった。夫とLINEビデオ通話繋いでどうでもいい話をしてたと思う。

でもこの後、2回麻酔が切れる。

麻酔が切れる

左側の麻酔が切れてきたかも。数値上がるタイミングで痛さ感じるようになってきた。ううっ…てくらい。麻酔かける前と比べたら全然楽だけど。そのうち内診来てくれるかもしれないから様子見ながら待ってみる。無理になってきたらナースコールする#無痛分娩レポ

— たなか (@x829xx) November 27, 2020

また痛みが元通りになるくらい麻酔切れてしまってまたしばらくかなり苦しんだ後、追加してもらった。自分を取り戻した感。私は無痛分娩を選択して本当によかったな。。。初の導尿も麻酔のおかげで全く感覚なし#無痛分娩レポ

— たなか (@x829xx) November 27, 2020

麻酔が切れてる時はしっかり痛かった。

しかしまたすぐに麻酔が切れてしまい、左側に痛みが。

1時間ほど激痛に苦しんで、左右差あるから背中の麻酔のカテーテル刺し直して麻酔追加した。助産師さん内診してびっくり、今もう子宮口全開らしい。で、今ある痛みは麻酔では取れない骨盤の痛みらしい。先生の手が空くの待って、来たらもういきんでいいらしい#無痛分娩レポ

— たなか (@x829xx) November 27, 2020

子宮口全開

麻酔が効いていてこんな感じの余裕だった。子宮口全開の時、自然分娩だったらこんな余裕ありえないよね。

子宮口が開く進みが悪いと一旦中止して明日に仕切り直しと言われていて、それは絶対に避けたかったので終わりが見えて嬉しかった。

この期に及んでこんな余裕の実況できるなんて本当に無痛分娩ならではだなぁ。ベビーの回転も悪くなくて、もしかしたら吸引になるかもしれないけれど1時間以内に産めそうみたい。18時の夜ご飯食べれそうだとか。すご#無痛分娩レポ

— たなか (@x829xx) November 27, 2020

というわけで、モニターの数値を見ながら陣痛が来るタイミングに合わせて息を止めて腹筋に力を入れることに。

痛みも感覚も全くない状態で、助産師さんの「いきますよ〜、せーの！」に合わせてやる。腹筋に力いれる感覚もないんだけど、分からないながらやってみたらなんか上手だったらしく終始褒められた。

その後しばらくして先生と助産師さんもう一人が部屋に入ってきて、冗談言ってヘラヘラ笑いながら「せーの」に合わせていきむ。

妊娠前からビビりまくってた会陰切開も麻酔のおかげで怖くなかった。

そして追加でいきむこと数回、どぅるんと誕生。

痛みゼロのまま誕生

わ〜〜〜18時前くらいに無事にめちゃくちゃ安産で出産しました。本当に人が出てきた。

ちょっと今は貧血なのか気持ち悪い感じで、ご飯目の前にあるけど手付けられそうにない。復活したらまた詳細書きます#無痛分娩レポ

— たなか (@x829xx) November 27, 2020

切開した会陰の縫合も麻酔が効いてて本当によかった。切る瞬間は痛くなくても縫うのは痛かったというレポをいくつも見てたのでビビってた。

出産後出血しやすい2時間はそのまま分娩台の上で安静に。夕飯出してくれたけど、多分貧血でちょっと気分悪くて全く食べられなかった。

出産自体は無事に終えたんだけど、その後心配なことが発生。
なかなか脚の痺れが取れない。

続く脚の痺れ。後遺症？

分娩室から部屋に戻る時も歩けなくて車椅子で戻ったんだけど、その後21時とかになっても痺れたまま。

これは結構ビビった。後遺症として一生このままとか勘弁してくれ〜と思った。
でも結果、23時頃には脚全部に感覚が戻った！よかった〜

無痛分娩のおかげで体力温存できたので、次の日からも余裕をもって母子同室のお世話ができた。

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無痛分娩は最高

以上が私の無痛分娩レポでした！
第一子を無痛分娩で産んだので自然分娩の痛みは経験していないけれど、私は別に経験したいとも思わないな〜。だって痛いの嫌じゃん。

このあたりの考え方は本当に人それぞれだから自然分娩派の方々を否定する気は一切ないのだけれど、無痛分娩にするか悩んでいる方々の背中を押せればと思うので私の考えをぺろっと書きます。

幸い私の周りには、「痛みを経験してこそ〜」とか言う人はいなかった。よく聞くのは実母、義母に言われるパターンだと思う。
あと下から産んでこそ出産派もいるよね。帝王切開なんてお産じゃないってうご意見をお持ちの方。

もし仮に私が言われたとしても、心の底からめっちゃどうでもいい。
産むのも、その後暮らしていくのも私だし。

自分は自分、他人は他人。自分のことは自分で決めるし他人からの口出しは鼻くそほじって流すというぶれない軸を持つのは大事。

痛くない選択肢があるなら私には選ばない理由がない。他の手術だって麻酔するのが当たり前なんだから！出産だけ例外なんてことはない。帝王切開だってもちろん立派なお産。なんなら産後めっちゃ痛くて大変そう…

自然分娩をしたい人はすればいいし、無痛分娩をしたい人はすればいい。その選択は誰に口出しされることでもなく本人が堂々と決めたらいいと思う！

出産方法なんて手段にすぎず、目的は母子ともに健康で無事に出産を終えること。手段が目的になってしまうのは違うと思う。

どんな出産方法でも、世のお母さんたちが全員頑張って出産に挑んでることには間違いない。みんな優勝。みんなに拍手。

私は妊娠出産を経験して、お母さんたち全員に本当に尊敬の念が止まらない。何人も産んでいる方なんてもう…すごすぎる…

まだ1ヶ月の息子に愛情を注ぐことでいっぱいいっぱいなので現時点で二人目のことは考えられないけれど、

もし今後授かることがあれば、私はまた絶対に無痛分娩を選ぶ！無痛分娩最高！！！

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おまけ

出産の約1時間半前、最後に麻酔が切れて苦しんでいる時に夫から来たLINE。

さすがにその時はリアルタイムで開く余裕がなく、自室に戻った後見たらこれだった。