リクエストをいただいたので、 産後1年のタイミングで当時のことを振り返ってみます。
妊活までの話
まず、私たち夫婦が結婚したのは2018年9月。新卒同期として入社した2年目の秋に入籍というスピード婚。
いずれ子供は欲しいという認識の一致は元々あったけど、いざ2019年4月に結婚式を終えたタイミングで具体的にどうするかお互いの考えをすり合わせ会議。
私は今すぐにでも欲しい〜(若いママに憧れ強い)
ちょっとまだ父親になる実感がないな…
オッケー!じゃあ数ヶ月の猶予を設けてその間に気持ちを持っていこ〜
入籍、結婚式とずっと忙しかったし年内までは二人でゆっくり過ごそう
(↑ここで男性側の意見を蔑ろにして気持ちが追いついてないまま妊娠すると、奥さんが苦労すると思う…)
この期間に行ったことは
- 最後のふたり時間を楽しむ
- 5年ほど続けていたピルをやめる
- 毎朝基礎体温を記録
- 婦人科でブライダルチェック
- ジムにゆるく通って体力・筋力作り
- 本を読んでイメトレ・情報収集
ストレスと戦っていた学生時代、規則的な生理なんて一度もなく周期はぐちゃぐちゃ、不正出血もあり、生理痛で動けなくなるなどの不調があったからピル生活を続けていたので、まずそれをやめるというのが大きな出来事だった。
そういえば高校生の時にも3週間連続で生理が続いてプールの授業を休み続けてたこともあったんだけど、あれ先生信じてなかっただろうなぁ。あの頃は婦人科に行くという選択肢が自分の中になくて放置してたけど、絶対行くべきだったな…
(もしこれを読んでいる女性で将来子供が欲しい方、何か不調があればすぐ婦人科に行って下さいね…私との約束!)
アホな私はというと、大学の時に不正出血が続いたタイミングでやっと婦人科に行き、卵巣機能不全を言い渡されたタイミングでピル生活がスタート。
といっても明らかだった原因(過労・ストレス)の解決は行わず、ただ薬で生理周期を規則的にするというだけのことをやった。原因を治さないと意味ないのにね。(この頃はちょっともう今日明日を生きることに精一杯で、思考がどうかしてたから仕方なかった…)
時は流れて就職のタイミングで実家を出て結婚し、生理が始まってから約10年、ストレスから初めて解放されている24歳の今自分の体がどれだけ正常なのか全く分からず不安も大きかったのを覚えてる。
「そもそも妊娠できない体なんじゃないか」という思いも頭に強くあって、ピルをやめて早めのタイミングでブライダルチェックを受けることに。(ジムで計測したら体脂肪率が14.8%しかなくて、そもそも生理止まっててもおかしくないような数値だったし…)
これは病院によっても多少内容が変わると思うけど、
- 自分が健康であるか?
- 妊娠できる力があるか?
- 妊娠に影響する病気がないか?
上記のことを調べてもらえるもの。私が行った病院では約9,000円かかったけど、自分が妊娠できる状態だと分かって本当に安心したし受けてよかった。
ピルをやめてみたら思ってたほどの生理不順ではなく、毎朝の基礎体温記録のおかげでいつ始まるのか分かって困ることもなかった。
半年も基礎体温を見ていると排卵日の見方にも慣れて、このタイミングが授かりやすいんだなというのも自分で分かるようになった。
そして年が明け、妊活を始めて3ヶ月目に無事授かることに成功。
陽性反応が出たのは高温期13日目のこと。かなりフライング検査をしていることから分かるように、かなりそわそわしてた。「妊娠 超初期」とかで検索しまくってたし、「あれ!?なんか眠いかも!?」とか無駄に思いまくってたなぁと今思い出した。これはきっとあるあるだよね。
私の場合たった2ヶ月でも陽性反応が出なかったりいざ生理が来てしまうと結構ショックで落ち込んだから、それ以上の期間苦労している方々のつらさが多少だけど分かるようになった…これは本当にセンシティブな問題だし、子供が欲しい人みんな無事授かれることを本当に心から祈るばかり。
妊娠発覚
2020年3月の終わりに妊娠検査薬で陽性反応を確認し、病院で妊娠確定したのは4月7日。
日本で初めて、緊急事態宣言が発令された日。
私の妊娠期間、それはTHE ワクチンなしコロナ禍だった。
そもそも妊娠自体が初めてなのに世界中が未曾有の出来事に大騒ぎ。もちろん悪いこともたくさんあったけど、でも夫婦共にリモートワークになったのは本当に助かった。
元々ブリーチしているハイトーンヘアだったんだけど、外出自粛だしもう維持できないなと思って最後に自分でバキバキの赤髪にした。マタニティハイ。
初期
私のつわりが始まったのは、7~8週目から。
病院で「おめでとうございます」と言われた直後から始まったから、なんかもう気持ちの問題だったのかもしれない。笑
初めての妊娠は不安や恐怖でいっぱいだったんだけど、私にとって一番怖かったのは想像もできない産む瞬間のことよりもつわりで吐くこと。
自分自身が子供の頃から戻さない体質なのもあって嘔吐恐怖症で、、、仲里依紗ちゃんも同じだと言っていたYouTubeのコメント欄に同志が集まっていて、共感できて自分だけじゃないと思うと少し気が楽になったことを覚えてる。
恐怖症って色々あって、なんだそれって思うのもあるけど、これは本当に周りからは分からないと思う。本当に怖くてたまらないのよね。
けど本当にラッキーなことに私のつわりは軽い方で、一度も戻さずに終えることができた。
常に気持ち悪い感じがあって一日23時間くらいはベッドの上という時期もあったけど、在宅勤務になった夫が家にいてくれたおかげで全ての家事と私のお世話を行なってくれて助かった。妊娠中のことは良くも悪くも一生ものだと実感。ここでもし状況を甘く見た旦那さんだったら、奥さんは一生恨むだろうな。
中期
これは5ヶ月(16週)の写真。少しお腹が出てきた。
情緒不安定は突然に
突然メンタルブレイクが来たのは、6ヶ月のこと。
ここまでは安定してたんだけど、なんかある日突然感情のコントロールが出来ないというか無性に腹が立つみたいなゾーンに入ってしまって。
これはもう、本当に自分じゃコントロールできるものじゃないのよ。だって、ホルモンバランスのせいだから。私のせいじゃないから。敵は私でも旦那でもなく、第三のホルモンバランスだから。
実はこの時リアルタイムで書いたnoteがあるので初公開します。これは本当に今まで誰にも言ってないやつ。
この出来事があってから「あなたは健康にいてくれるだけでいい、それ以上は一切求めん」というフェーズに私も入ることができた。これすごく楽。今後の夫婦関係にも大きく関係する価値観の変化だった。
この頃、賃貸マンションから湘南の戸建てに引っ越し。
けど初めてリアルなエコーをやってもらって、お顔が見えて嬉しかったな〜。左を向いてる。
後期
いざ予定日がチラついてきたこの頃からTwitterでも騒ぐように。
胎動が激しくて面白かったなぁ。あの不思議な感覚、動画を見ると思い出す。
いや大暴れすごくない???みんなこんなもんなの???むしろこれからもっと強くなるの???とにかく世の中のお母さんたちに対する尊敬の眼差しが止まらないや、すごい pic.twitter.com/hjGrRcIvkP
— たなか (息子11m) (@x829xx) September 15, 2020
このあたりからお腹の張りが多く、一日に何度もギューっと硬くなってしまうような感じに。
薬増えたしガッツリ自宅安静と言われてしもうた〜〜〜。外界から聞こえる私と夫の暮らしが楽しそうすぎて君も早く出てきてチームにジョインしたいのかもしれないけど、あと7週間お腹にいてくれ〜〜〜
— たなか (息子11m) (@x829xx) September 23, 2020
切迫早産で20日間入院
とにかく安静にしてたんだけど(モンハンアイスボーンを引くほどやり続けてた)結局32週から入院になっちゃった。うえーん。シャワーの時以外はず〜〜〜っと点滴つなぎっぱなし。
コロナのせいで面会も一切禁止だったのが辛かった…最愛の夫に会えない日々…着替えや荷物の交換もスタッフさん経由で行なってた。
あとメルカリで新生児服とか買ってたので、夫に受け取り・確認もお願いした。
切迫早産での入院が少し長引くことになっているのだけれど、今日旦那が持ってきてくれた荷物の中になんか入ってた。「早く帰れるように」でカエルらしい。元気出た pic.twitter.com/cs9yhIirKP
— たなか (息子11m) (@x829xx) October 14, 2020
幸い、おしゃれなホテルみたいなデザインの個室だったからまだ良かった。
PS4持ち込んでモンハン起動したりしてたけど、一人でやってもつまらなくてあんまりやんなかった。
今だったら永遠にAmong Usとかやってたと思う。
↓iPad持ってきてもらって、唯一描いた絵。病院を出たい気持ちが出てる。
動画とか画面を見てるのもしんどくなってきて、途中からひたすら横になって目を閉じてネットラジオを聞いてた。匿名ラジオがこの世にある時代で本当に助かった。
あと入院中なにが辛かったって、もちろん点滴とか外出禁止とか面会禁止もそうだけど、予想外だったのは食事。
病院に併設されてるおしゃれなオーガニックカフェの超美味しいし気分の上がるご飯が1日3回運ばれて来るんだけど、こちらはベッドの上で安静にし続けてるだけだからお腹が空くわけもなく、けど残したくないから無理して食べなきゃいけないのがきつかった。
通常状態だったら喜んで食べるんだけどね、、、
朝8時になった瞬間、「ご飯です〜!」って起こされ。なんとか食べてまた横になったら、12時に「ご飯です〜!」15時に「おやつです〜!」18時に「ご飯です〜!」って配膳が止まらないのよ。ありがたいんだけど。
本当は2~3日くらい様子見のためにって感じだったんだけど、モニター検査の度に強い張りが出てしまって延長に次ぐ延長、とダラダラ伸びてしまい、その配膳ペースが20日間続くとさすがにきつくなる。
9ヶ月(34週)のお腹はこんな感じ。おへそがぴょこん、っと出てきて笑った。
ようやく!35週になればひとまず退院してもいいでしょうってことで、退院日の朝もこんな状況だったけど↓帰してもらえた。(しっかり山できちゃってるけど、帰りたいって言いまくってたら勝てた。)
その後1ヶ月間は家でゆっくりしたり(ほぼモンハン)、お散歩したり外食行ったり楽しく過ごした。いよいよ本当に夫と二人の暮らしが終わるんだなぁとしみじみ。
入院前日にはリビングに赤ちゃんグッズを用意して、おむつ変えイメトレしたり。
出産
計画無痛分娩を選んだので、事前に日程を決めて前日の夕方に入院。
ちなみに、出産3日前に立ち会いNGが出てめっちゃ凹んだ。LINEビデオ通話をずっと繋ぐことに。
病院のエントランスがすごく綺麗で、「やっと終われる…」と今までの妊娠期間を思い出すなどしてた。
ここからのことはこの記事に詳しく書いてある。
簡単にまとめると、以下の通り。
- 事前処置が死ぬほど痛い
- 前日のラミナリア挿入で人生最大の痛みを更新
- 翌朝のバルーン挿入で前日の痛み記録をスピード更新
- 背中に麻酔の針を入れるのは痛くない
- なかなか麻酔の先生来ない
- 麻酔入れる前、切れてる最中めっちゃ痛い
- 麻酔効いてる時は痛み(感覚)ゼロで超余裕
- 会陰切開、縫合も感覚ゼロで最高
- 自然分娩+10万の価値はある
麻酔のレベルは病院によって違うらしく、私の病院は完全無痛だったけど多少和らげる程度のところもあるみたい。
分娩室のBluetoothスピーカー自由に使用してよかったので、七尾旅人をずっと流してた。やさしい声。
これは最初の麻酔が効いているお昼頃の写真だけど、こんな波が来てても痛みゼロだから笑いながら喋ってた。
そしてスタートから約9時間後、無事に出てきてくれました。
入院中の神アイテム
産んだ後4日ほどは入院だったんだけど、12月に入る頃で寒くて寒くて。
お股の傷確認なんかもあるからロングワンピースの入院着で、とにかく足元が冷える。
そこで夫にお願いして買ってきてもらったのが、靴下屋のレッグウォーマー。
これなら検診にも問題ないし、本当に助かった。あの温かみは忘れない。冬に出産される方には超おすすめ。
妊娠前、妊娠中に読んだ本
夫との子供が欲しいなと思い始めてから何度も繰り返し読んだ本が何冊かあるのでそれも紹介します。
芥川賞作家、川上未映子さんが自身の妊娠出産育児を綴ったエッセイ。言葉選びがやさしくて、すごく読みやすい。
さくらももこの妊娠出産エッセイ。やっぱりさくらももこは面白い。普段本を読まない人も手を出しやすい一冊だと思う。
これもう何回読んだかわからない!自分のお腹の中で今何が起こっているのかとか、面白くて大好きな本。元々持っていた一冊は義姉が妊娠中にあげて、また自分用に購入したくらい。
コウノトリのモデルとなった萩田先生の本。すごくラフに書かれていて、旦那さんにもおすすめ。
これはもう、個人的に2020年に読んでよかった本1位。男の子の親にも女の子の親にも、中高生や子供がいない大人にも読んで欲しい。無意識に自分の中にあったジェンダーバイアスに気付ける。
「男の子だから」「女の子だから」の呪いは、生きづらさに繋がってしまうからね。
男性目線の育休エッセイ。WEB上でも読めるんだけど、本で読みたい人におすすめ。
かなりラフで適当な男性(いい意味で)目線の育児エッセイ。育児って本当いろんな気づきがある。
森三中・大島の夫、鈴木おさむの育休エッセイ。産後初の妻の仕事が外国で寒中水泳とかなの笑っちゃう。
37歳で第一子を出産した山崎ナオコーラさんの、子供が1歳になるまでの育児エッセイ。産む前に読んでもイメトレになるし、実際に自分が育児をしながら読んでも「分かる〜」となる。
これはちょっと堅めの内容で、勉強になったもの。リスクを知っておくことも大事よね。
おわり
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
このブログを始めたのが産後だから、もし妊娠中もやってたらリアルタイムで記録してたのに。とちょっと心残りはあるものの、産後1年というタイミングで改めてまとめておけたことは良かったなと思う。
初めての妊娠も出産もほんと怖いことだらけだったけど、産んで良かった。
1年前の今頃はまだお腹の中でごにょごにょしてたのに、もうこんな大きくなっちゃった。
あっという間の1年間だったね。
次の1年間も、よろしくね。
追記:服のこと
ご質問をいただいたので追記します!
2020年でワクチンもないがっつりコロナ禍・外出もできない状況で、基本的に家から出なかったので今とは結構違っていてあまり参考にならないかとは思いますが…
本当に少ししか買い足さなかったですが、買ったもののご紹介です〜
楽天のリブパンツ
これすごく気に入ってよく履いてました。柔らかくて楽だし、大きめTシャツやスウェットとも合わせやすくて。質も普通に良かったと記憶しています。
カラバリが多いのも嬉しいですよね〜。マタニティってだけで限られちゃいますもんね。
無印のデニム
無印のマタニティデニムが神アイテムだったのも強く覚えています。
今はスキニーしか販売されてないみたいだけど、メルカリでボーイフィットかな?を購入して心地良すぎてずっと履いてました。あとデニムスカートも!
下着のこと
ユニクロのマタニティショーツは良かったなぁ。お腹まですっぽりだから、妊娠中以外も冷え防止にいいと思います◎
ブラを使わず、ずっと無印のカップ付きキャミで生活してました。
もうその生活が楽で楽で、実は産後もほぼブラを使用せず継続しています。
授乳ブラも一応揃えたんですが、これはほぼ使わなかった…なぜなら産後3週間で母乳のしんどさに挫折して完全ミルクに切り替えたので。
母乳あげるつもりで産んでもその後予定変更することってあるので、産後様子を見て揃えるのが正解だと思います。
下着だから人にあげたり売るのもできず、ほぼ新品のものを処分する羽目になって悲しかった…
授乳パジャマのこと
ワンピースタイプのを購入したけど(もう販売終了してた)、これも要らなかったなぁと思います。
胸のところが開くようになってるんだけど、こんな隙間から器用にあげられないし(あげてる最中、もう片側からもボタボタ出るし)結局肩から脱いでました。
そしてすぐに母乳はやめたので、あんまり意味がなかったです。
産後のこと・まとめ
あと私の場合産後すぐ1~2ヶ月くらいで体型が戻ったので、産前の服も着れるように。
マタニティ用の服や授乳しやすい服、私にはあんまり必要なかったなと改めて思います。
母乳のことも体型のことも実際その時になってみないとわからないことだらけ!
個人差もありまくるのであんまり他人の言うことは参考にならないかと思いますが、私が一通り体験して言えることは
あんまり事前に揃えない方がいいと思います!目星をつけておくくらいは良いと思いますが、買うのは実際必要になってからで十分。今の時代ネットでもすぐに届きますしね。
(これは育児グッズにも同じことが言える…! )
以上、一応ですが服のことです。期待に応えられた実感はないですが、何か参考になればと思います。